なぜ、自分の演奏を聴き返すことが大事なのか
スマートフォンの普及により動画やボイスメモなど「記録する」ということが片手間にできる環境になりました。そこで僕たち音楽活動をしている人が身につけていきたいもの、それが『演奏記憶能力』です。
突然ですが、この記事を読んでくださっている皆様に問いかけです。自分が楽器を弾いている時をイメージしてください。どれだけ深く遡れますか?
僕はこの演奏したことを覚えている力、「演奏記憶能力」に表現力を高めるポイントがあるのではないかと思います。
✔︎演奏記憶能力とは
『演奏記憶能力=どれだけ意識して演奏しているか』
音楽の三要素である「旋律(Melody)」「和声(Harmony)」「拍子(Rhythm)」に加え、音の三要素である「音量(Volume)」「音程(Pitch)」「音色(Color)」を演奏した後にどれだけ思い出せるか。演奏している時にどれだけ意識しているか。それが演奏記憶能力だと思います。
「あの時のフレーズは何拍目のどこで何度(インターバル)の音をどのくらいの強弱でこんな音色で弾いていた!」など、セッション等でアドリブをとった時のフレージングやライブハウスのステージで演奏した時の音色などを思い返して!と言われた時、ここまで頭の中で再現できる人は少ないと思います。だからこそ記憶させる努力を続けていけば表現力は上がっていくのではないでしょうか?
良かった時の感覚を再現するために練習をする。そこで大切になってくるのが演奏を記録し、聴き返すことです。
✔︎自分の演奏と向き合うことが大切
聴き返すということは自分が良かったと思う演奏や悪かったと思う演奏も振り返ること、つまり反省するということになります。これだけ聞くと億劫かもしれませんが僕たちは毎日、色々なことに後悔したり反省したりして日々成長を繰り返しています。
成長はきっと喜びにつながっていくもので「自分の演奏を聴き返すこと=成長」と感じてしまえば楽しくなってくるに違いないはず。
自分の演奏を向上させるためにも常に記録することを身につけよう!
✔︎記録(録音)する習慣をつける
まず、自分の演奏や日々の練習を録音・撮影することを習慣化しましょう!
気になった事はすぐメモに残し復習しやすい状態にしておくことが大事です。
特に撮影は演奏フォームもチェックできるのでオススメ。録音もボイスメモ等のアプリを有効活用していきましょう!
自分の演奏だけでなく撮影、録音が許可されているステージであったりレッスンなどでは積極的に録音して、良いと思ったフレーズやボイシングを真似して技術を盗みまくります。
またTwitterやInstagramも謂わば記録の塊です。インスタは特に最先端の技術を投稿している海外ミュージシャン達が大勢います!気になったミュージシャンをチェックしてイメージしたものを実践でそのままアウトプットしてみましょう!
✔︎終わりに
なぜ、自分の演奏を聞き返すことが大切なのか、それはイメージしたものを具体的に表現する技術を身につけるためです。
この記事をきっかけにちょっとした練習でも記録して聴き返すことを習慣化して頂ければさらなるステップアップに役立つのではないでしょうか?